東日本大震災後の福島で、看護師であるということ


こちらでは、東日本大震災以降の福島で看護師という仕事をしていくことの意味について考えてみたいと思います。

看護師の役割が増大した福島

震災から2年近く経過していますが、今でも看護師の需要は非常に高くなっています。

福島第一原子力発電所東日本大震災に端を発する福島第一原子力発電所事故と、その風評被害によって医療関係者の人数が不足していること。

避難生活が長く続いたり、震災後に精神状態が不安定になってしまって長期的なケアを必要としている患者さんが多いこと。

諸々の事情が絡み合って、看護師の仕事が際限なく増えているのです。

東日本大震災の影響により、前々から看護師不足の傾向が強かった福島で、なおのこと人材不足が進みました。福島の復興を成し遂げるため、私たち医療従事者の役割は重いのです。

看護師もまた被災者という現実

しかし、被災地の医療を支えるべき看護師たちも、同様に東日本大震災で大きな被害を受けた被災者です。被災者を支えるべき看護師たち自身、精神的にも経済的にも大きな打撃を受けているのが現実。

正直「支えきるのは難しい」と感じることもあります。

私たちは“医療関係者としての使命”と“個人としての苦悩”の間で揺れているのです。

東日本大震災以降の福島で看護師であるということ

今の福島で看護師をしているということは、非常に大きな意味を持ちます。

深刻な人材不足のため、仕事に穴を開けることはできません。にも関わらず、自分の体調管理さえままならないほど多忙な労働環境…。かなりハードな状況です。

体力的には限界に近いのですが、長引く避難生活で体調を崩す方は数知れません。私たちが根を上げてしまえば、救える命も救えなくなってしまいます。

東日本大震災後の福島で看護師であるということを、私たちは常に考えていかなければなりません。

同時に、他のエリアにお住まいの看護師さんに心よりお願い致します。

どうか、福島を助けに来てください!たとえ短期でも、それで救われる人がたくさんいるのです。